カリキュラム
調査の結果から「現場レベルの外国人美容師に対する強い期待ある一方、美容室における外国人の雇用が全く進んでいない」ことがわかり、本事業の有効性を確認することができた。
技術的な面については「就業時から3年をかけて人材を育てる」という美容室の姿勢を見ることができた。そのため外国人美容師を養成する教育機関としては、技術的な基礎を広くしっかり身に着けさせることが重要と判断できた。
コミュニケーション能力など人間力に関する設問では「2年目には実戦で不自由がないレベル」が期待されていることがわかり、そこにいたる教育への期待をうかがわせる結果となった。このため「日本語日常会話」「美容日本語」「日本の生活文化」「日本の接客マナー」の知識の教育機関に対する期待が高いことがわかった。
一方、「日本の美容文化」「日本の歴史・地理」など教育機関が「外国人美容師が日本で働く際に重要」と思っていることが必ずしも美容室レベルでは重要と考えられていないことがわかった。
これらの点を踏まえ、外国人美容師育成のためのカリキュラムを策定した。
事業構想時点のカリキュラム
本事業構想時点での外国人美容師育成カリキュラムと全体カリキュラムの位置づけは次の通りであり、必須科目1,410時間の他に選択科目600時間に注目し、このうち150時間を外国人美容師選択科目とするように設定した。

本事業構想時点の外国人美容師選択科目の詳細は次の通りである。入学前には日本語や日本の地理を中心とした構成とし、入学後1年次は美容文化や日本の歴史を学び、2年次では日本の生活文化や企業会計を学び、就労時前学習で接客マナーを学ぶ構成とした。

調査後のカリキュラム像
調査結果を受けて次のようなカリキュラムを作成した。

調査結果より日本語日常会話や美容日本語、美容文化への期待が高かった項目については次の通り継続学習とし、期待の高くなかった項目でかつ教育上重要と思われる項目は単一科目とした。

調査の結果、実際の美容室で要求される外国人美容師に対して期待するスキルを盛り込んだところ当初予定の150時間から210時間へと60時間ほど必要な時間が多くなることがわかった。
本事業は2年継続の事業で来年度の完成年度にこれらのカリキュラムを完成させるために、本年度ではまずいくつかの授業について実践を行い、上記カリキュラムに合致した外国人美容師のための選択科目のオンラインフレームワークを作成することとした。

8 科目の開発
作成したカリキュラムに合わせて本年度は実証講座として次の講座を開発した。
- ホスピタリティビジネス論
- 日本のビジネスマインド&マナー
- 日本文化リテラシー
- 日本語‐N2合格対策
- 美容基本日本語・日本の地理
- クイックパーマ
- クイックネイル
シラバスは多言語対応(英語・中国語繁體字・中国語简体字・韓国語・ベトナム語)を行った。